Homebrewのインストール/アンインストールと覚えておきたいコマンド
1. Homebrew について
Homebrew とは、ソフトウェアのインストールやバージョンアップなどをコマンドライン(ターミナル)からできるので工程を簡略化できるというパッケージ管理システムのひとつです。名前が Homebrew(自家醸造)、アイコンがビールになっていて、醸造関係の用語がコマンドや保存フォルダに使われています。
用語
- brew(醸造) - 指示コマンド
- formula(製法) - パッケージ名のこと
- keg(樽) - パッケージの保存先のこと
- cask(桶) - GUI アプリなどの保存先のこと
- cellar(貯蔵室) - keg の保存場所(保存フォルダ)
- caskroom(桶部屋) - cask の保存場所(保存フォルダ)
2. インストール・アンインストール
Xcode の Command Line Tool のインストール
Homebrew をインストールするために Xcode の Command Line Tool が必要になるので下記をターミナルに記述をしインストールします。
xcode-select --install
Homebrew のインストール
Homebrew の公式サイトの一番上に表示されている下記のコードをコピーしてターミナルにペーストします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
Homebrew のアンインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
3. Homebrew に関するコマンド
Homebrew バージョン確認
brew --version
-v
に省略可
Homebrew を更新
brew update
問題がないかシステムを確認
brew doctor
古いファイル、バージョン、キャッシュファイルなどの削除
brew cleanup
インストール済みパッケージを表示
brew list
Homebrew とシステム構成情報を表示
brew config
Homebrew のコマンド一覧を表示
brew commands
Homebrew のパスを表示
brew --prefix
4. パッケージに関するコマンド
パッケージをインストール
インストールされたファイルは「usr > local > Cellar」に保存されます。「usr」は不可視フォルダなので「Macintosh HD」のシステムとかライブラリの階層で[ command ] + [ shift ] + [ . ](不可視ファイルを表示)で確認できます。
brew install パッケージ名
パッケージのアンインストール
brew uninstall パッケージ名
remove、rm
に省略可
インストール済みパッケージの更新
brew upgrade パッケージ名
brew upgrade
- インストール済みパッケージを一括で更新したい場合、パッケージ名を省く
パッケージの検索
brew search パッケージ名
-S
に省略可(大文字の S)
パッケージの有効化
brew link パッケージ名
パッケージの無効化
brew unlink パッケージ名
パッケージの公式ページへ飛ぶ
brew home パッケージ名
パッケージの情報を表示
brew info パッケージ名
インストール済みパッケージのバージョン確認
パッケージ名 -v
インストール済みパッケージのバージョン切り替え
brew switch パッケージ名 バージョン
5. cask について
cask は、GUI アプリ(デスクトップアプリ)をダウンロードするときなどに使うコマンド。例えば、FireFox ブラウザをインストールしようと思ったら、FireFox のダウンロードページに行き、ダウンロードしてアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップして...という工程をコマンドライン一行で完結できます。ダウンロードしたファイルは、「usr > local > Caskroom」に保存されアプリケーションにも表示されます。
cask のインストール
brew cask install パッケージ名
cask のアンインストール
brew cask uninstall パッケージ名